2020年4月22日
仏教各宗派について(時宗編) タイトルをクリックすると本文に移動します。
一遍上人が熊野権現で受けた神託で「自分が衆生を救うのではなく、ただ阿弥陀仏
によって既に救われていることを人々に告げるだけだ」と気づき」阿弥陀仏の絶対
の救済性を確信しました。この年(1274年)が立教開宗の年とされています。
一遍上人はこの他力念仏をすべての人に勧め、生涯「南無阿弥陀仏」と記した名号
札を配りながら、全国を歩き信徒もまた集団でこれに従ったとのことです。
子の信徒を「時衆」といい、後に「時宗」と呼ばれるようになったのです。時宗の
「踊念仏」はすでに救われていることの喜びにあふれ自然発生的に生まれたものと
言えます。